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スティーブ・ジョブズの流儀


シリコンバレーの本を読んで少しアップルのスティーブジョブズについて気になったので、本を買ってみました。とりあえず2冊買った内の1冊「スティーブ・ジョブズの流儀」所感。
この本はジョブズがアップルに返り咲いてからの物語です。本の随所にジョブズのポリシー(よりももっと厳しい何か)が書かれています。

  • シンプル
  • 少数精鋭
  • 徹底的な厳しい議論
  • 秘密主義

等。僕も共感する部分が多いです。特にシンプルであること。ただ単にシンプルであればいいだけじゃなくて、もっとも使いやすくて、もっとも美しいシンプル。ジョブズにはそれを作る力がすごくあると書いてあります。ああ、僕にもその力の1/100でもあればなー。いいデザインを思いつくのに。と、まあ本当にジョブズの考えが随所にあるので、面白かったです。各章ごとに小さなまとめもついていますし。


以下気になった箇所の引用。

  • p40

彼は2x2のごくシンプルなマス目をホワイトボードに書いた。上辺に沿って「コンシューマー」「プロフェッショナル」、横側には「ポータブル」「デスクトップ」と記入した。これがアップルの新しい製品戦略である。一般消費者またはプロフェッショナルユーザーを対象にした二種類のノートパソコンと二種類のデスクトップ――たった四種類のマシンだ。

それまで製品が多すぎて社員ですら製品ラインナップが分からない混沌とした状況を前CEOのアメリオがスリム化し、それをさらにジョブズが遂行したときの話。本当に極シンプルですね。これなら消費者にも開発者にも営業にもすべてに分かりやすい。こう見てみると「何だ、簡単なことだな」と思ってしまうけど当事のアップルは膨れ上がり、複雑になり、経営も瀕死だったので、そんななか300以上のプロジェクトを中止し数千人を解雇して、これだけにフォーカスするというのは想像できないほど難しいことだったと思います。

  • p49

デザインの段階や初回発売後に、新製品にはどんどん機能が付加されがちだが、そんな「機能過多」を避けるため、ジョブズは徹底した選択と集中にこだわる。
(中略)
複雑な選択を果てしなく強いて消費者を混乱させないよう、ジョブズはアップルで次のような持論を大切にしている。「フォーカスとは『ノー』と言うことである」

よく「選択と集中」と聞きますが、いったいどうすりゃいいの?って思っていたんですが、ジョブズにとっては単純明快。「ノー」と言うこと。消費者や社員、役員などからあがってきた要望全てを取り入れていては爆発しちゃいますもんね。もちろん全てにおいて「ノー」と言うわけじゃないと思います。僕が思うに「意見は聞く、だけど決めるのは俺(ジョブズ)だ。不要だと思ったら『ノー』と言う」って感じじゃないかなー。僕も自分のサイトにアドバイスをもらうことがあります。すごくありがたいです。だけど全て実装できるわけじゃないし、しないほうが良いと判断するのもあるので、十分に吟味しないと。でもアドバイスくださいw

  • p79

ジョナサン・アイブはiPodについて言う。「(中略)つまりとことんフォーカスすること、欲張りすぎないことだと。欲張っていたら製品が複雑化して、いずれだめになっていたでしょう。有効な機能などはっきりしていません。なぜなら、大事なのは余分なものを取り除くことだったからです。」

ジョナサン・アイブはiPodをデザインした名デザイナーです。ここでもシンプル、フォーカスについて出てきています。確かにあのiPodを見ればシンプルであること、使いやすくするために機能も絞ってあることが分かります。僕もiPodを使っていますが、音楽を聞くことについてよほどのこだわりが無ければあの機能で十分だと思います。機能が多ければ多分、機能過多な携帯電話と同じく使いこなせていなかったでしょうね(笑)

  • p180

ジョブズはこの年上の男に向かって平然と言い放った。「残る一生ずっと砂糖水を売っていたいですか、それとも世界を変えたいですか?」

「この年上の男」とは当事のペプシコーラ社長ジョン・スカリーのことである。アップルができてまだ間もない頃、ジョブズが彼をアップルのCEOとして迎え入れるために言い放った言葉です。当事、コカコーラを抜いて炭酸飲料市場トップのペプシコーラ社長に対してこの言葉。。。何ともおそろいしい。

  • p182

アップルでは、テクノロジーはチームスポーツである。Mac開発チームは身を粉にして働いた結果、英雄を象徴する存在になった。「週九十時間、喜んで!」と書かれたトレーナーを全員が身につけていた。

週九十時間!?7日フルで働いても一日13時間!?完全に狂ってる。。。でも恐るべきはそれを社員にさせてしまうジョブズのカリスマ性、指導力、管理力といったものなんだと思う。

  • p231

「だからコンピュータ業界最大の勝利をみすみす逃してしまった。ゼロックスはいまごろコンピュータ産業をそっくり支配できていたはずなのに」

GUIとマウスを備えた世界初のコンピュータを開発したのはゼロックス(ゼロックス・パロアルト研究所)だったんですね。ゼロックス・パロアルト研究所で開発されたそのコンピュータ(ゼロックス・アルト)を研究員がゼロックス役員に何回もデモしたにも関わらず役員はそのポテンシャルを見抜けず、研究所の見学に来ていたジョブズがそれを真似して改良してアップルのものとしてしまったという話。ゼロックスもったいないことしてるんだな。

  • p232

ジョブズにとってイノベーションとは創造性である。独創的な方法で物事を組み合わせることである。「創造性というのは物事を結びつけること(コネクション)にすぎない」とジョブズは『ワイアード』誌に語っている。

これ、前に読んだ「考具」という本でも同じように書いてあったな。こういわれると自分でも何かできる気が少しする(笑)


  • p235

彼はつねづね、そのシンプルな工業デザインで知られるドイツの電子機器メーカー、ブラウンを賛美してきた。

彼とはもちろんジョブズ。ブラウン、日本では髭剃りで有名ですね。ちょっとサイトを見てみたら、アイロン格好良すぎだろw
Sitemap - Braun

  • p243

Macは通販カタログのほか、サーキットシティやシアーズといった小売店で販売されていたが、そうした店ではたいがい後ろのほこりっぽい棚においやられていた。
(中略)
販売員は客をまっさきにウィンドウズPCへと案内する。あまりに形成が不利なことをみかねたMacファンの中には、夜間や週末にみずから売り場に立つことを買って出る者もいた。非公式の販売員として、空き時間になんとかMacを売ろうとしたのである。

なんというMacファン魂www

  • p251

ジョブズは最初、数店を開いてようすを見ることを考えた。だが、ミッキー・ドレクスラーのアドバイスにより、クパティーノ本社近くの倉庫の中に秘密のモデルストアをつくる。この店はアップル製品と同じようにデザインされた。完成の域に達するまでプロトタイプの修正・調整をくり返すのである。

アップルでは製品を作るとき、プロトタイプをいくつも作り修正、改良して完成させます。お店(アップルストア)を初めて作るときも作るそれら製品と同じようにしたようです。アップル社内に実際にモデルストアを作り修正、改良を加える。なんともスケールの大きい話。そこまでするか!?と言う感じですね。そういえば僕はアップルストアに行ったことが無いんですが、行けばMacが欲しくなるんでしょうね(笑)

  • p316

アップルを創業して30年間、ジョブズはじつに一貫している。卓越性の追求、すぐれたデザインのつい今日、マーケティングの才能、使い勝手や互換性へのこだわり、それらはどれも最初から変わらない。ただタイミングが悪かっただけだ。

え!?結局タイミングw





とまあ、この本は「ジョブズ最高!!」という感じで書かれています。今僕が読んでいるもう一冊はかなり違う視点で書かれています。ジョブズについて知りたいのならまずはこちら「スティーブジョブズの流儀」を読むのをオススメします(笑)