"Web2.0"とは何なんでしょう?
僕は感覚的には分かっているつもりでしたが、
実は全然分かっていませんでした。
そもそも言葉に出して説明できないのは分かっていない証拠。
というわけでWeb2.0について勉強してみました。
そもそもWeb2.0と誰が何処で何時言い出したのか?
それはO'Reilly Media社 社長兼CEO Tim O'Reilly(ティム オライリー)氏が
2004年11月サンフランシスコでの「Web 2.0 Conference」で言い出したようです。
そしてこのO'Reilly氏がWeb2.0についての論文を出しているのでそれを読んでみました。
が、もちろん原文は英語なので読めません。
なのでCNetJapanで訳されているのでそちらを読んでみました。
その中でWeb2.0のコアコンピタンス(中核能力)として7つの原則が挙げられていました。
* パッケージソフトウェアではなく、費用効率が高く、拡張性のあるサービスを提供する。
* 独自性があり、同じものを作ることが難しいデータソースをコントロールする。このデータソースは利用者が増えるほど、充実していくものでなければならない。
* ユーザーを信頼し、共同開発者として扱う。
* 集合知を利用する。
* カスタマーセルフサービスを通して、ロングテールを取り込む。
* 単一デバイスの枠を超えたソフトウェアを提供する。
* 軽量なユーザーインターフェース、軽量な開発モデル、そして軽量なビジネスモデルを採用する。
これだけ書いても分かりにくいと思うので
興味のある方は一度論文を読んでみてください。
それと論文中で個人的に気になった言葉を少し。
ソフトウェアインフラのほぼすべてをオープンソースソフトウェアやコモディティ化したソフトウェアでまかなっているシステムにとって、データは唯一のソースコンポーネントだからだ。
なるほど、確かに。
これはいかに今の革新的な企業がオープンソースの上に成り立ち、
データを重要視しているかが分かります。
「永久のベータ版」
これはWeb2.0なサービスは常にアップデートされており、
新機能追加・保守が絶え間なく行われていることを意味しています。
(そういえばmixiも何時までもβ版ですね)
O'Reilly氏の論文には分からない言葉やサービスがたくさんあって、
難しかったですが読んでみてよかったです。
多少なりともWeb2.0について理解が深まったと思います。
■参考
・O'Reilly -- What Is Web 2.0(CNET Japan訳)
Web 2.0:次世代ソフトウェアのデザインパターンとビジネスモデル(前編)
http://japan.cnet.com/column/web20/story/0,2000055933,20090039,00.htm
Web 2.0:次世代ソフトウェアのデザインパターンとビジネスモデル(後編)
http://japan.cnet.com/column/web20/story/0,2000055933,20090424,00.htm
・O'Reilly -- What Is Web 2.0(原文)
http://www.oreillynet.com/pub/a/oreilly/tim/news/2005/09/30/what-is-web-20.html
・Web 2.0 (Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/Web_2.0