こんにちは丸山@h13i32maruです。僕はTrickleというサービスを2017年から運営しています。Trickleは「Twitter、少し疲れてきたなぁ。でもやめたいわけではないし。。。もっと気兼ねなく使えるサービスがほしい」という思いから作りました。
このサービスのコンセプトや作った背景を詳しく書く前にTrickleがどんなものか簡単に紹介します。Trickleには「トピック」という仕組みがあり、このトピックごとにメモを書いていきます。例えば僕は「本」「アニメ」「リングフィット」などのトピックを作って、そこにメモを書いています。また他の人のトピックを購読することもできます。このトピックという仕組みによりTrickleでは気兼ねなく自分の好きなことを書き留めることができ、書く事自体を楽しめます(1年ほど前にTwitterにもトピックという仕組みができましたがそれとは別物)。
つい先日バージョンアップ*1を行い、より使いやすくなりました。なので、今回は僕のようにSNSに少し疲れた人や書くこと自体を楽しみたいと思ってる人にもっとTrickleを届けたいと考えてこのブログを書きました。興味を持っていただけた方はこの先も是非読んでみてください!とりあえず使ってみたい方は https://trickleapp.me からインストールできます!
目次
特徴は「トピックとサブスクライブ」
まずはTrickleの特徴である「トピック」と「サブスクライブ」について簡単に紹介します。
- トピック
- 各自が自分の好きなトピックを作成し、そこにアクティビティ(メモや写真)を書き込んでいきます
- 例えば「ゲームログ」「読書メモ」「猫の写真」「映画の感想」などのトピックを自由に作れます
- トピックはハッシュタグとは違い、ユーザごとに作成されます
- サブスクライブ
- 他人のトピックをサブスクライブすることができます(いわゆるフォロー)
- トピックごとにできるので、「この人のゲームトピックは見たいけど、読書トピックはみなくてもいいかな」のように本当に興味のあるものだけを見ることができます
きっかけは「Twitter疲れ」
僕はTwitterが好きで2007年から利用していますが、2016年くらいから少し使い方に困っていました。
- (1) その人のツイートについて、見たいものもあるけど、見たくないものもある
- 例:技術的な話はみたいけど、普段の雑談や愚痴はあまりみたくない
- (2) ○○についてツイートしたいけど、興味ない人がいたり、マウンティングみたいに思われないだろうか・・・
- 僕はソフトウェア開発に加えて、料理や子供の話をするのですが、そういうのをツイートしづらい
これらが悪化すると、見たくないツイートが目に入ったり、他人の事を考えてツイートするようになり、結果として「徐々に自分が削られていく」ことになります。 でもそんなに辛いなら、Twitterやめれば?という話なんですが、Twitterでは有益な情報を得ることもできるし、知り合いと楽しくコミュケーションすることもできるためなかなかやめる踏ん切りは付きませんでした。それと、僕は「記録していく」というのが好きな性格なので、自分の行動や思考を何かしらに書き残したいとも思っていました。
そこで、「他人のことを気にするのではなく、自分が主体であり、自分の好きなことを気兼ねなく書くことができるサービス」を使いたいと思い、Trickleを作り始めました。2017年から1年ほどクローズドテストを数名で行った後、2018年に一般公開しました。以下はその時のリリース記事です。Twitterのトレンドに入ったり、abemaTVに出演させてもらったりと思った以上に反響があり嬉しかったです。同時に、僕と同じように困ってる人は結構いるんだなぁと思いました。
コンセプトは「気兼ねなく書き留める」
Trickleのコンセプトは「自分の好きなことを気兼ねなく書き留めて、書くことを楽しむ」です。そのため、他者の書き込みを見たり、反応・コミュケーションしたりというのは優先度が低い作りになっています。これはTwitterやインスタ、最近だとClubhouseのような人とつながったりコミュケーションをするためのSNSとは大きく異なるものです。
例えばTwitterのアプリストアでの紹介文にはこのように書いてあります。
あなたも一緒に会話してみませんか ツイッターは無料のSNSアプリです。(...省略...) 海外セレブのアカウントをフォローしてみてください。(...省略...)世界中で人気のSNSでは、友達やあらゆる人とつながったり、世界に向けて自分の声を発信することができます。
会話・フォロー・つながる・発信というワードからもわかるように、SNSは主体がネットワークであり、そのネットワークに参加しコミュケーションを楽しむことがメインです。
一方でTrickleの主体はあくまでも自分であり、自分の好きなことを書いて残していくことそのものを楽しむのがメインです。とはいえ他者と全く関わりがないのは少し寂しいですし、一人でやるならメモアプリで良くない?となります。なのでTrickleにも気兼ねなく書き留めることを第一に考えつつも、サブの位置づけとして他者と程よい距離感で関われる設計にしてあります(このようなサービスなのでTrickleはSNSではなくアクティビティログサービスだと考えています)。
SNSとTrickle、これはどちらが良い悪いではなく個人の趣向によるものですし、共存もします。現に僕はどちらも継続して使っています。人から反応が欲しかったりコミュケーションしたいもの(とか本当に他愛もないのも)はTwitterに、自分が楽しみたいと思うものはTrickleに書いています。
※SNSをコミュニケーション目的で使っていない方もいると思いますが、ここではあくまでも各サービスのコンセプトという視点で書いています
気兼ねなくを実現する「トピック」
Trickleには気兼ねなくを実現するために「トピック」というものがあります。トピックは一見ブログのカテゴリーやSNSのハッシュタグに似ていますが、それらとは根本的に違うものです。どちらかというと「ジャンルごとにSNSのアカウントを作って使い分けている」というのが近い考え方です。
例えば僕は「Trickle開発」「アニメ」「本」などのトピックを作っています。他のTrickleユーザも「漫画」「ゲーム」「ビール」「植物の話」などなど、思い思いのトピックを作っています。また、トピックのアイコンに統一感を出して、自分好みなデザインにして楽しんでいるユーザも結構いらっしゃいます。
Trickleではこの作成した自分のトピックにアクティビティ(メモや写真)を書きとめていきます。そして他の人のトピックを個別にサブスクライブすることができます(フォローのようなこと)。なのでトピックをサブスクライブして見ている人は「その人のそのトピックをみたい」と思ってみています。つまり書く方は「この話みんな興味ないかも」「うざいって思われないかな」のようなことを気にせず気兼ねなくアクティビティを書くことができます。
その他にも気兼ねなくを実現するために、Trickleには普通のSNSとは違ういくつかの特徴があります。
🏠ホーム画面
自分の好きなことを書いて楽しむため、ホーム画面は自分のアクティビティだけが表示されます。
👀他人の投稿
サブスクライブしているトピックに投稿があるとプッシュ通知が届きます。これは「プッシュ通知でみたいぐらい本当に関心があるトピックだけをサブスクライブする」という設計だからです。
💚コミュニケーション機能
いいね、リプライなどのリッチなコミュニケーション機能はありません。そのかわりにリンク機能(引用RTみたいなもの)があり、「いいねトピック」や「返信トピック」などと組み合わせることで自分にあった使い方をできます。
🔔お知らせ
他の人との関わりはサブ的な要素であるため、サブスクライブされたりリンクされてもアプリ内のお知らせのみでプッシュ通知はきません。
ユーザの感想ブログ
これらのコンセプトや機能によりTrickleは他のユーザとほどよい距離感が生まれ、結果として気兼ねなく書くことができるようになっています。そしてこのサービスを気に入ってくれたユーザの中には感想ブログや紹介ブログを書いてくださる方もいらっしゃいます。ほんとうに嬉しいかぎりです。本記事の締めとして、ここではいくつか引用させていただきます(掲載を削除したい場合はお手数ですがご連絡ください)。
そんなときにTrickleだよ!!!!! 本題です。本題です。本題です!!! 私はTrickleを勧めにやってまいりました!!!!!
当初に比べてTrickleに書きこむ回数は減ったんですけど、今のほうが重宝してます。というのも、ある程度ログが溜まってきたからです。 (...省略...) このログが、noteでの読書感想文や書籍代の節約、小説の好みの把握などに役立ってます。
本当はもっとウェブ上に自分のライフログ的なものを吐いていきたい(理由は後で少し詳しく書く)。 そこで登場したのが Trickle である。 これはめちゃくちゃ気に入っていて、できれば多くの人に使ってもらいたいので記事を書いている。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。自分の好きなことや活動を書き残したい人、つながりやコミュケーションを楽しむSNSから少し距離をとりたい人、そんな方々にTrickleはピッタリだと思うので是非お試しください。すでにお使いの方はTrickleが合いそうな知り合いに是非勧めてみてほしいです。
https://trickleapp.me
投げ銭(月額$1〜$5)もやっているので応援していただける方はよろしくお願いします。
https://gumroad.com/l/h13i32maru
*1:トピックのデザイン改善、UI改善、日本語化など