小さなチーム、大きな仕事

@さんが以前に紹介していた、37signalsという会社の考えが凝縮された本です。

CEOからの返事

本の紹介に入る前に少し。
僕は最近、本を読んで面白かったら著者に感想のメールを送っています。(といってもまだ2回だけ)
この本は猛烈に面白かったので読み終えたら早速送りました。まあ返信は無いだろうなー。と思っていたんですが、なんと翌日に返信がありました!しかもジェイソン・フリードCEOからです!内容は短くありきたりのものでしたが、非常に嬉しかったです。ちょっとここで紹介させてもらいます。

  • 僕の感想メール(英語は恥ずかしいので日本語で紹介。REWORKというのは原題です)

37signals


丸山亮と申します。日本人なので、下手な文章をお許しください。


私は日本語版のREWORKを読み、非常に感激しました。
私は感覚的にシンプルなものを好きですが、REWORKにはシンプルであるべきさまざまな理由が書かれていました。
その全てが私の心に残っています。


それと、仕事と製品についての考えが非常に参考になります。
私はこの本を人生の先生としたいと思います。


37signalsのファンになりました!


それでは失礼します。

  • ジェイソン・フリードCEOからの返信

Hi Ryo-


Thanks so much for reading REWORK.


Very glad you enjoyed it.


Best success to you, we hope the ideas in REWORK help you achieve your goals.


-Jason

まさかCEOから返信が来るとは。37signalsって良い会社だな(´∀`)

本紹介

ようやく本題です。この本は200ページも無い薄い本ですが、そのほとんどが心に残るところばかりです。心に残ったところを全て書いていたら、凄い量になりそうなので、2回に分けます。

  • p9

- はじめに -


彼ら(大企業を目指す人たち)はフォーチュン500に売り込む必要があるという。知ったことか。僕たちはフォーチュン5000000に売っている。

いきなりこれだよ!別に大きくしなくても良いものは作れるということかな。いや、大きくすると良いものは作れないということかも。

  • p16

- 「失敗から学ぶこと」は過大評価されている -


失敗から何を学べるのだろうか?してはいけないことについては学べるかもしれないが、それにどんな価値がある?次に何をすべきかが分からないではないか。
成功から学ぶことと比較しよう。成功は次の手段を与えてくれる。成功すれば、何が成功したのか分かり、それをもう一度できる。そして次はもっとうまくやれるだろう。

言われてみればそうかもしれない。でもこれは「失敗しても忘れろ」と言ってるんじゃないと思う。「失敗よりも成功のほうが学ぶことは多いから、成功したら何故成功したのかを良く考えること」って言ってるんじゃないかな。

  • 28

- あなたに必要なものを作る -


すごい製品やサービスを生み出すもっとも単純な方法は、あなたが使いたいものを作ることだ。自分の知っているものをデザインするのなら、作っているものが良いかどうかすぐに判断がつく。

やっぱりそうなんだ!Tooxを作るときに、自分が毎日使いたいもの/デザイン/機能に絞り込んで作って間違いじゃなかったんだ。

  • 31

- まずは作り始めよう -


なにをしたかが重要なのであって、考えたり、言ったりすることが重要なのではない。

アイデアだけじゃなくて、実際に動くものを作ろう。言葉だけじゃアイデアを他人に真に理解してもらえない。

  • 32

- 「時間がない」は言い訳にならない -


一番多い言い訳は「時間がない」だ。会社を立ち上げたい、楽器を学びたい、発明を売り込みたい、本を書きたい、しかし十分な時間がない、と人は言う。
そんなわけないはない。正しく使えば時間はあるものだ。

耳が痛い話です。PCの前に座るとついダラダラしてしまう。気をつけよう。

  • p34

- 一線を画す -


僕たちは製品をシンプルにデザインした。多くのソフトウェアは、機能が多すぎ、ボタンが多すぎ、あいまいで、複雑すぎると考えたからだ。だから正反対のソフトウェアを作った。僕たちの作ったものがすべての人に合ってなくてもいい。残りのみんなが僕たちの製品を大好きになってくれるなら、僕たちはすすんで顧客の一部を捨てる覚悟を持っている。

徹底的にシンプルにする。妥協しない。妥協するくらいなら顧客をあきらめる。どの機能を残して、どの機能を捨てるかをしっかり見極められる37signalsだからできるのかな。

  • 54

- 初めのうちは詳細は気にしない -


アイディアに関しても同じ方法のアプローチが必要だ。細かな部分から違いは生まれる。だが、そこにあまりに早い段階で本腰を入れると、意見の不一致が生まれ、会議が頻発し、そして計画に遅れが生じる。問題ではないところで気をとられてしまい、結局は変化していくようなことに対する決断に無駄な時間を費やすことになるのだ。しばらくの間は細かいことは気にしないことだ。まずは根本的なところを固めて、特殊なところは後で考えればいい。

まずは大枠を決める。細部は徐々に詰めていく。確かにこうしたほうが細かい手戻りを防げそう。方向性も明確になるし。

  • p69

- 書類上の合意は幻想 -


ビジネスの世界には、役に立たないどころか自分達の時間を無駄にする用済みの書類が散乱している。誰も読まないレポート、誰も見ない図表、完成品とまったく似つかない仕様書。これらの書類を作成するのには果てしなく時間がかかるが、忘れるのには数秒しかかからない。

書類解放宣言ですね。幸いにも僕は解放されてると思ったけど、60ページのユーザマニュアルと100ページの管理者マニュアルを保守してるんだった。。。多分誰も見てない。

  • p70

- 書類上の合意は幻想 -


レポートや書類のような抽象物の問題は、合意したという幻想を生み出すことだ。何百人もの人が同じ言葉を読むことができるが、頭の中では何百もの異なったことを想像している。
だからこそ形にすることは大切なのだ。そのときに真の理解は得られる。

やっぱり書類(仕様書)を見せるよりも、プロトタイプを作って見せるほうが断然いいんだね。

  • p73

- やめたほうがいいものを考える -


熱意と役立つことをはき違えるのは簡単だ。ときどき遊びでかっこいいものを作ってみるのもいいだろう。でもいずれ立ち止まって、それが役に立っているかを考えなければならない。かっこよさはすり減っていく。役に立つかどうかはすり減ることがない。

「かっこいい」は「おもしろい」にも置き換えられるかも。僕はかっこいいものを作るセンスもおもしろいものを作るアイデアも乏しい。みんなの役に立つものを作る技術力にも乏しい。だからせめて自分には役立つものを作ろうと思います。

  • p76

- 邪魔が入る環境では生産性は上がらない -


同僚に肩をポンとたたかれてその場で始まるちょっとした会議は害の無いように思えるが、実際には生産性を蝕んでいる。作業の中断は協調作業ではなく、ただの中断だ。そして、あなたの仕事が終わらない。

加害者にならないように気をつけます。どうしても相談したいときはメールで用件を先に伝えておけば良いんだろか。

  • p88

- 睡眠をとろう -


寝る間を惜しむのは間違った考えだ。確かにすぐに追加で数時間が手に入るが、後で絶対にそのツケを払うことになる。自分の創造性、士気、そして態度を破壊してしまう。

幸いにも今は僕は良く寝てるので問題なし。みなさん気をつけてください。

  • 94

- 長すぎるToDoリストは終わることが無い -


数字やラベルで優先順位を付けてはいけない。
(中略)
そのかわり、視覚的に優先順位を付ける。最も重要なことを一番上に配置する。次に重要なことはその下。こうすれば、最も重要なことは一度に一つだけだ。それで十分。

確かに数字や高中低でつけたりすると、一番がたくさんになることがあります。芯を見失ってるということですかね。




後編に続く。(こんなに引用していいのかな)