VPSとは「バーチャル・プライベート・サーバ」の略で、仮想サーバをレンタルできるものです。もちろんroot権限がありますし、サービスによっては好きなOSを入れられたりします。
バーチャル・プライベート・サーバ - Wikipedia
さくらもこのVPSを月額980円で始めたようです。
VPS(仮想専用サーバ)のさくらインターネット
僕はさくらレンタルサーバ(スタンダードプラン)を月額500円で借りています。しかしこれは専用サーバじゃなくて共有サーバなので、root権限がありません。なのでソフトを自由に追加することができないし、触れないファイルも色々あります。しかもFreeBSDなのでLinuxとちょっと違ったりします。
という訳で、このさくらVPSをレンタルしてみることにしました。値段は倍になってしまいますがそれ相応の利便性は得られそうです。しかも2週間は無料期間なので、駄目そうならやめればおk。
登録
ここから登録します。僕は既にさくらの会員IDを持ってるので、それを入力して登録しました。
SAKURA.AD.JP // お申込み
登録してすぐに受付完了のメールが届きます。それから15分くらいすると「VPSのrootパスワード」、「VPSコントロールパネルのパスワード」が書かれた仮登録完了メールが届きます。そのパスワードを使ってコントロールパネルにログインします。
さくらインターネットVPSコントロールパネル
コントロールパネルにログイン後、VPSを起動させます。リモートコンソールを開くと、起動中の処理が流れています。起動が完了するとrootでログインできるようになります。
Ubuntuのインストール
さくらVPSのOSはCentoなんですが、ネットワークブートで他のOSを入れることもできます。ただ、さくらのサポート外になると思うので、自己責任で。最悪、VPSコントロールパネルから「OS再インストール」すれば何とかなるでしょう。(試してないけど)
まずはCentoOSにログインして以下の情報をメモしておきます。
次にUbuntuのインストーラをダウンロード
cd /tmp wget http://archive.ubuntu.com/ubuntu/dists/lucid/main/installer-amd64/current/images/netboot/netboot.tar.gz mkdir /boot/ubuntu-netboot tar xfzv netboot.tar.gz -C /boot/ubuntu-netboot
次にブートローダの設定
cd /boot/grub/
cp grub.conf grub.conf.orig
vi grub.conf
grub.confには次の内容を一番最後に追加する
title Ubuntu 10.04 LTS install root (hd0,0) kernel /ubuntu-netboot/ubuntu-installer/amd64/linux ro root=LABEL=/ console=tty0 console=ttyS0,115200n8r initrd /ubuntu-netboot/ubuntu-installer/amd64/initrd.gz
ここまでできたらサーバを再起動
reboot
コンソール画面に「press any key to continue」と表示されたら、Enterを押します。さらにCentOS起動のカウントダウン中にもう一度Enterを押します。
そうすると「Ubuntu 10.04 LTS install」が表示されているので、これを選択してインストールを開始します。
インストール中に色々を聞かれるので、適宜設定していきます。僕はどんな設定をしたか覚えている範囲で書いておきます。
- ネットワーク : 自動設定は失敗するので、手動で設定
- パーティション : 「Guided - use entire disk」を使ってすべてのHDDを使ってインストール
- ホームディレクトリの暗号化 : 「Encrypt your home directory?」と聞かれるので、「No」
- アップグレード : 「How do you want to manage upgrades on this system?」と聞かれるので「Install security updates automatically」
- ソフトウェア : 「Choose software to install」と聞かれたんだけど、間違えて何も選ばずに進めてしまった。。。(後から入れればおk)
インストールが終わって、再起動したらsshからつなげる設定をします。
#必要ならvimも入れておく sudo apt-get install openssh-server vim #一時的にパスワード認証でログインできるようにする #PasswordAuthentication yesに設定 sudo vi /etc/ssh/sshd_config sudo /etc/init.d/sshd restart
クライアント側でsshの設定
cd ~/ mkdir -p .ssh cd .ssh ssh-keygen -t rsa scp id_rsa.pub xxx.xxx.xxx.xxx:
さくらVPS側に戻って設定
#パスワード認証を許可しないようにする #PasswordAuthentication noに設定 sudo vi /etc/ssh/sshd_config cd ~/ mkdir -p .ssh mv id_rsa.pub .ssh/authorized_keys sudo /etc/init.d/sshd restart
クライアント側から接続できることを確認
ssh hoge@xxx.xxx.xxx.xxx
日本語環境で必要そうなパッケージをインストール
sudo apt-get install language-pack-ja language-supprot-fonts #export LC_ALL="ja_JP.UTF-8"を設定 vi ~/.bashrc
参考にしたサイト
はてなダイアリー