こんにちは丸山@h13i32maruです。
2年前からJasperというGitHub用のIssue Readerを開発しており、$12で販売しているのですが、v0.6.0から無料で配布することにしました🎉
これまでに有料でお買上げいただいた方々、本当にありがとうございました!!!すごく開発の支えになりましたし、購入してもらえたことを日々嬉しく思っていました。今後とも是非Jasperをよろしくお願いします!
なぜ無料にするのか?
そもそもどうして有料で販売していたのかというと、「自分の作ったものでお金を直接稼ぐってどれくらい難しいんだろうか?」「たくさん購入してもらうために個人でできることって何があるんだろうか?」というのを知りたかったからです。一攫千金とかサラリーマンを辞める、みたいなのは全然考えていませんでした。有料にしていたのはあくまでも現職(プロダクト開発)に活かすためにという感じでした(Jasper自体は自分がすごくほしいプロダクトだったので作りました)。
このような理由で有料販売をしていたのですが、2年活動してみて実感したのは「お金を稼ぐのはめちゃくちゃ難しい」「仕事をしながら趣味程度で個人ができることはそんなに多くはない」ということです。というわけで、当初の目的はある程度達成できたので今回無料にすることにしました。繰り返しになりますが、これまで有料でお買い上げ頂いた方々、本当にありがとうございました。
それと、どうしようか迷ったのですが、OSSとしてコードも公開することにしました。Jasperのコードは、ElectronもReactも初めて触って2日ほどでがっと実装したものが、今も使われています。なのでひどいところが結構あります。それとテストも当初から仕事でのドックフーディングでカバーしているので、未だにテストコードがありません。これらは今後ぼちぼち改善して行こうかと思っているので、大目に見てやってください🙏
フィードバック
無料にすると当然、売上を失います。ですが、それ自体は僕はあまり困りません。困るのは「購入してくれた = Jasperを気に入ってくれた」というフィードバックを得られなくなることです。有料販売を体験してから実感したのですが、額にかかわらず、お金を頂いて自分の製品を買ってもらえるというのは、本当に嬉しいフィードバックです。
なので、Jasperのことを気に入ってくれた方は何かしらの方法でフィードバックをして頂けると非常に嬉しいです。感想を#jasperappでツイートしていただくとか、jasperapp/jasperにスターをつけていただくとか。ブログ記事を書いていただこうものなら、嬉しすぎて何回も読んでしまいます。見つけられた範囲のブログ記事はこちらにまとめさせていただいております。
そしてすでにJasperを気に入って使っていただいている方は、Jasperの宣伝を職場やコミュニティでしてもらえると非常に嬉しいです!これまでは有料だったので同僚や友人に勧めにくかった、会社に導入しづらかったという方も、これを期に是非!
取り組み
Jasperの認知度向上のための取り組みとしては、「お金をあまりかけずにできる範囲で」という感じで以下の様なことを行いました。
- Webサイト作成 https://jasperapp.io/
- MacAppStoreとgumroadでの有料バイナリ販売からgumroadでのライセンス販売に変更
- 詳しくはこちら
- 幾つかの会社に無料クーポンを配布
- Node学園祭2016でLTの実施と無料クーポンを配布 (Thanks @yosuke_furukawa)
- メルカリ社に「Jasperってどんな感じで使われてるの?」というのを話にいった (Thanks @mhidaka)
- 個人ブログに幾つか記事を書いた
- 外部のメディアに幾つか記事をかいた
競合
GitHub用のIssue Readerというのはそこそこプロダクトが作られており、Jasperの競合がいくつかります。ただ、殆どのものがGitHub NotificationやOrg/Repositoryベースのものになっており、JasperのStreamのような独自の概念を持っているものはありません。FaaoというものだけはJasperと同じような機能を採用しています。ちなみにFaaoはリリース時、作者がREADMEでFaao is a GitHub issue client like jasper.
というように紹介していました。
- Gitscout
- Gitscout is a beautiful GitHub Issues experience for macOS
- DeckHub
- Desktop client for GitHub
- Bee
- GitHub Issues made native. Be happier and more productive.
- Deck
- 'Deck' is a multi-timeline viewer for GitHub repository events.
- Ship
- Fast, native, comprehensive issue tracking and code review for GitHub
- Cashew
- A simple Github Issues macOS client
- Octobox
- Take back control of your GitHub notifications
- Faao
- Faao is a GitHub Issue/Pull Request client on Electron/Browser.
- GitHawk
- Take back your GitHub notifications.
これまに有料でお買上げいただいた方々、本当にありがとうございました!今後は無料になったJasperをよろしくお願いします!
ちなみに、売上額なども公開しようかと思ったのですが、ちょっとドキドキしたので今回はやめておきます。そんなに大した額じゃないです。サラリーマンをやめることなんて全くできない感じです。